僕もジョブ・カードの記入を行い、キャリアコンサルティングを受けましたので経験を元に解説します。
今回の記事メインは専門実践教育訓練給付金を活用する人向けに説明します。
記入するのを面倒と思う人もいると思いますが自分の経験、スキル、将来像などをまとめることで整理が出来、
自分の強み・弱み、やりたいことまた必要なスキルなどに気づくことが出来るツールになっているはずです。
このジョブカードがしっかりと完成していれば履歴書や面接にそのまま活用を出来るので手を抜かずに記入することをお勧めします。
それではジョブ・カードについて解説していきます。
ジョブ・カードとは?
ジョブ・カードとはそもそもどういった物なのかを解説していきます。
「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。
引用元:ジョブカード制度総合サイト
上記が総合サイトでのジョブ・カードの説明になります。
生涯を通じたキャリア・プランニング
キャリア・プランニング=理想の自分実現計画的なものと考えています。
どんなものがキャリア・プランニングなのかと言うと
- 個人の履歴
- 今までの職業経験
- 自分の強み
- 持っているスキル(資格や経験で得た能力)
上記のような条件を自身やコンサル担当者と整理→なりたい自分に何が必要でそれを取得するにはどんなことを取り組めば良いのか?考え計画することになります。
メモ
この考え方は生涯を通じて活用できる考え方なので是非ものにしましょう!
職業能力証明
職業能力証明とは自身の職業能力を見える化したツールと考えて下さい。
どんなものが職業能力なのかは下記に例を挙げます。
- 免許(自動車免許など)
- 資格(国家資格、民間資格など)
- 教育(どんな学習をしてきたのか)
- 職務経験(どんな業務をこなしてきたか)
過去や現在の経験や資格などをまとめて求職活動やなりたい自分に対して活用できるツールになります。
正直な話、免許や資格よりも職場でどんな経験をしてきたのかが重要だと思います。
能力は使わないと成長もしないですし、最悪忘れてしまうものです。
ポイント
今までの経験で得た強みは特に重点を置いて振り返り、まとめておくことが重要
ジョブ・カードの主なメリット
では下記のように4つに分けて解説していきます。
- 労働している方
- 求職中の方
- 学生の方
- 企業
労働している方がジョブ・カードを活用する主なメリット(求職者も含む)
活用方法としてはこのようなものです。
-
キャリア・プランニングでの活用(上記で説明済)
-
実務能力の証明(上記で説明済)
-
専門実践教育訓練における活用
-
教育訓練における活用
教育に対しては事前に自分の能力や今後のなりたい姿を明確にすることで目標を掲げ学び、
就職後も職務に役立てることが出来ます。
求職者の方がジョブ・カードを活用する主なメリット
活用方法としてはこのようなものです。(上記の労働している方のメリットも含みます)
- 履歴書では把握しにくい職業能力の証明
今まで蓄積した経験や得たスキルを出し入れし、求職時に活用できます。
学生の方がジョブ・カードを活用する主なメリット
活用方法としてはこのようなものです。
・インターンシップやキャリア教育の実施状況
・将来の目標
上記などの将来計画などに活用できます。
企業の方がジョブ・カードを活用する主なメリット
活用方法としてはこのようなものです。
- 求人における活用
- 労働者の職業能力評価
- 労働者へのキャリアコンサルティングでの活用
- 求職活動支援書の作成における活用
一通り説明してきましたがジョブ・カードは様々なことで活用できます。
ジョブ・カード作成の流れ:専門実践教育訓練の給付金申請に必要な方向け
ジョブ・カード作成の流れについて解説していきます。
記入するシートは下記のように4種類あります。
- キャリア・プランシート(今回は就職経験がある方用)
- 職務経歴シート
- 職業能力証明(免許・資格)シート
- 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート
では順番に例題付きで説明していきます。
※僕がコンサルティングの方にアドバイスを受けたことも盛り込みます。
キャリア・プランシート(今回は就職経験がある方用)
このシートでは仕事にに対しての価値観や自分の強みなどを記入していきます。
自分が記入した実例をもとに解説していきます。
記入する項目はこのような項目があります。
- 価値観、興味、関心事項など
- 強みなど
- 将来取り組みたい仕事や働き方など
- これから取り組むこと
- その他
では僕の実例とともにポイントだけ説明していきますので参考にして貰えれば幸いです。
ポイント①
タイトルなどは層別して記入すると自分の頭の整理、また相手にも伝わりやすい
ポイント②
まずは結論を簡潔に記入
ポイント③
最後に具体的に記入
上記のようなポイントを踏まえて全ての項目を記入しコンサルティングに説明し、特に修正無しで1回でOKでした。
このように一貫性をもった考え方でまとめた方が相手にも伝わりやすいですよ。
職務経歴シート
このシートは名前のままですが仕事の経歴を記入するシートです。
記入する項目はこのような項目があります。
- 期間、会社名、所属、職名(雇用形態)
- 職務の内容
- 職務の中で学んだこと、得られた知識・技能など
では解説していきます。
ポイント①
職務内容と得られた知識や技能は関係性を持たせよう
複数の会社に勤めた経験がある人もいると思いますが振り返ると自分が何に対してやりがいや興味があったのか気づくこともできますので過去を振り返り記入してみましょう。
職業能力証明(免許・資格)シート
このシートは免許・資格を記入するシートです。
記入する項目はこのような項目があります。
- 免許・資格の名称、取得時期
- 免許・資格の実施・認定機関の名称
- 免許・資格の内容等
では解説していきます。
ポイント①
正式名称で記入 ※分からない場合はネット等で調べよう
ポイント②
補足で活用した内容(役立った点、感想でも)を記入しておくと良いです。
免許や資格を沢山持っている方は、すべて書いても良し、今後活用したいものなどでまとめても良いので、
何を目的で記入していくかも考えましょう。
職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート
このシートは学習歴・訓練歴を記入するシートです。
記入する項目はこのような項目があります。
- 期間
- 教育機関名、学科(コース)名
- 内容等
では解説していきます。
ポイント①
自ら積極的に行動し学んだ内容を記入していこう
学校での部活や行事ごとなどでも良いので今の自分を形成している内容などを書いてみましょう。
最後に
シート全てを記入し終えたら次はキャリアコンサルティングを受けて無事作成完了になります。
記入内容は完璧を求め過ぎず一通り記入が出来たらコンサルティングを受けながら修正していきましょう。
今回の記事は以上になります。